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AND MORE大歩危の妖怪たち

山深い渓谷である「大歩危小歩危峡」

山深い渓谷である「大歩危小歩危峡」

秘境に住む妖怪たち

三好市山城町にある大歩危、小歩危渓谷は四国山地の険しい秘境です。
そこは高知と徳島の国境(土佐と阿波の国)を守る勇敢な山岳武士の里で あり、全国でも類を見ない山深い妖怪伝説の里でもあります。
阿波街道の一部でもある旧街道は切り立つ崖の上にあり、足を滑らせれば滝つぼに落ちてしまう、命にかかわる危険な個所が多い道でした。
そんなところには 必ず妖怪の話があり、人々はそこに近づかないようにするなど妖怪話は事故や事件から 身を守る知恵として伝え聞かされ 暮らしの中に生きつづけてきたのです。

山城町上名で年1回開催される「妖怪祭り」

山城町上名で年1回開催される「妖怪祭り」

村をあげての妖怪伝承

大歩危、小歩危には60数ヶ所に30数種の妖怪伝説が存在しています。
日本民俗学の創始者、柳田国男の門下生である武田明氏(香川県出身)の調査により、三名村字平(現山城町平)の妖怪について記述が残っています。山城町上名の妖怪村(藤川谷の会会員さんと町民の有志が結成)は、着ぐるみを作ったり妖怪祭りを年に一度開催し、妖怪鍋(しし鍋)を囲んでイベントをするなど村をあげて妖怪伝承を行ってきました。
この取り組みが、妖怪漫画の第一人者「水木しげる」案の世界妖怪協会から認められ、怪遺産として平成20年に全国で二番目に認証して頂きました。
怪遺産認定式はWest-Westで実施され、水木しげる氏の後継者である「京極夏彦」氏より認定書を授与しました。
平成22年には妖怪伝承をもっと多くの人に知ってもらうため、妖怪村の協力のもと、道の駅「大歩危」に妖怪屋敷がオープン。訪れた多くの観光客に妖怪伝承と妖怪のPRを行っています。

妖怪紹介

※写真をクリックすると詳細がご覧いただけます。

  • 児啼爺(上名)
  • 山じち(西宇水無)
  • 夜行さん(政友)
  • 鳥天狗
  • 大天狗
  • 一つ目入道(上名上平)
  • 赤子淵(上名六呂木)
  • 鬼子(下名日浦)※写真右
  • エンコ(上名上平)
  • 蛇殿(上名平)
  • 青木藤太郎(寺野)
  • お種さん(川口)
  • お初さん(大月)
  • お初大権現(大月)
  • おはるさん(上名平)
  • 山伏
  • 竜神(上名野鹿池山)
  • 鬼太郎
山城町上名にある「児啼き爺」像

山城町上名にある「児啼き爺」像

水木しげると児啼き爺

水木しげる(大正11年生まれ、鳥取県境港市出身)は言わずとしれた妖怪を扱った漫画作品の人気作家です。
当初は画家を目指していましたが、徴兵により太平洋戦争に出兵。ラバウル・ニューギニア戦線で過酷な戦争を体験する。戦場では、爆撃を受け左腕を失うも奇跡的に生還。帰国後、画家を目指すも貧窮により、生活の為に始めた紙芝居作家を経て、貸本漫画でデビューします。
代表作「ゲゲゲの鬼太郎」は5度のTVアニメ化、映画化される妖怪漫画の金字塔で、2007年にはフランスのアングレーム国際漫画祭で日本人としては初の最優秀作品賞を受賞しています。
児啼き爺を描いた際は、柳田国男の記述だけを参考に、姿・形をインスピレーションでデザインしたと言われています。

妖怪ハウスと妖怪モニュメント

妖怪ハウスと妖怪モニュメント

児啼き爺像

数多くの妖怪を具現化した水木氏ですが、山城町出身の児啼き爺もその一つです。
児啼き爺伝説の発祥の地として、2001年に児啼き爺の石像と京極夏彦氏による記念碑を設置。加えて、同年は郷土研究家や地元の有志により、児啼き爺伝説の発祥の地と認定されたことも大きな話題となりました。
児啼き爺像の横には湧水が出ており、近隣住民や観光客も楽しめる妖怪スポットとなっています。
如何にも妖怪が出てきそうな山深い神秘的な場所を是非訪れてみて下さい。現在は児啼き爺の像周辺に他の妖怪のモニュメントも設置されています。